- TOEFLかIELTSどっちを受けたら良いの?
- スコア換算を比較するとどうなる?
- テスト形式の違いを詳しく知りたい!
TOEFL(トーフル)とIELTS(アイエルツ)、どちらを受けたら良いか悩んでますか?
もしかすると、どっちも受ける!という猛者もいるかも知りません。
スコアが取りやすいのはどちらか?
両方受けるならどっちを先に受けた方が良いのか?
気になりますよね!
今回はTOEFLとIELTSを6つの視点から徹底比較しました!
- テスト概要
- テスト形式
- スコア換算
- 日本人平均スコア
- セクション別問題内容
- 受験状況
どうぞ最後までお付き合いください♪
Contents
TOEFLとIELTSのテスト形式を比較
表で詳しくみてみましょう!
今回は受験者が多いTOEFL iBTとIELTSアカデミック・モジュールで比較していきます。
TOEFL iBT | IELTSアカデミック | |
セクション | 4技能「読む」「聞く」「話す」「書く」 | |
試験時間 | 約3時間 | 約2時間45分 |
スコア | 0〜120(1点刻み) | 1.0〜9.0(0.5点刻み) |
解答方法 | コンピュータ | 筆記 |
リーディング | 選択式 | 選択+記述式 |
リスニング | 選択式 | 選択+記述式 |
ライティング | タイピング | 筆記 |
スピーキング | 録音 | 1:1のインタビュー |
それぞれ問題内容をセクション別で紹介します。
TOEFLの問題内容
引用:TOEFL公式サイト
TOEFLの試験当日は、全セクションPC操作での解答となります。
54分〜72分 全10問
・アカデミックな長文読解問題(1パッセージ約700語)
・自然科学、社会科学、芸術など幅広い分野の教養科目を題材に出題
41〜57分 全11問
・講義と会話の2種類で構成
・幅広い分野の教養科目を題材とした講義
・教授と学生、大学職員と学生、学生同士などの会話
50分 全2問
・読んで聞いた内容を要約してエッセイ形式で書く
・設問に対する自分の意見を書く
17分 全4問
・身近なトピックについて意見を述べる
・読んだり聞いたりした内容を要約して話す
そうですね。。TOEFLでは実際の大学生活で使う学術的な話題が多く、語彙も難しくなっています。
TOEFLについてもっと詳しくはこちらをお読みください♪
IELTSの問題内容
引用:IELTS英検公式サイト
IELTSはペンを使う筆記式となっています。
60分・全40問
3つの長文が出題される。
書籍、専門誌、雑誌、新聞からの抜粋された学術的なトピック(図形、グラフが使用される場合もある)
30分・全40問
4つのパートに分けられる
・日常会話
・日常生活におけるモノローグ
・研究計画について議論する学生などの会話
・学術的なテーマに関するモノローグ(大学の講義など)
60分・全2問
・データを分析・比較し、それを説明
・設問に対する自分に意見を説明
11〜14分
・日常の話題の質問に答える
・与えられたトピックについてスピーチ
・トピックの感想や意見を議論
IELTSではデータを分析したり学術的な内容もありますが、日常生活や身近な環境問題の話題もありますよ。
IELTSについてもっと詳しくはこちら♪
【TOEFL・IELTS】スコア換算比較
スコア換算を比較してみましょう!
TOEFL | IELTS |
118-120 | 9 |
115-117 | 8.5 |
110-114 | 8 |
102-109 | 7.5 |
94-101 | 7 |
79-93 | 6.5 |
60-78 | 6 |
46-59 | 5.5 |
35-45 | 5 |
32-34 | 4.5 |
0-31 | 0-4 |
TOEFLはスコア幅が0〜120まであるんですね!
ちなみに、多くの大学が求めるスコアを平均するとTOEFL 78・IELTS 6.5(2015年データ)となっています。
日本人の平均スコア
各セクション別に日本人の平均スコアをみてみましょう!
TOEFL(各30点満点・最高スコア120点) | |
Reading | 18 |
Listening | 18 |
Speaking | 17 |
Writing | 18 |
合計 | 71 |
IELTS(各9点満点・最高スコア9.0) | |
Reading | 6.06 |
Listening | 5.88 |
Speaking | 5.56 |
Writing | 5.43 |
合計 | 5.79 |
それぞれの平均点を上のスコア換算で比較すると、ほぼ同じくらいのレベルである事が分かりました。
TOEFLはスピーキングがもっとも低くて、IELTSはライティングが低くいですね。
あとで詳しく説明していきますね。
TOEFLのスコアについては別の記事でも紹介しています!
留学に必要なスコアや、TOEICとの比較などもしています♪
IELTSの場合はどうやって総合評価を出しているんですか?
1点刻みで4技能のスコアを合計して算出するTOEFLと違い、IELTSのスコアは オーバーオール・スコアと呼ばれ、4技能のスコアを合計し平均をだした数字が総評価となります。 0.5刻みになっているので、スコアが上がる/下がる場合があります。
IELTSのスコア換算法はこちらの記事でくわしく解説しています。
気になる方はぜひご覧ください!
TOEFL vs IELTS スコアが取りやすいのはどっち?
どちらのスコア提出が必要かは留学先、渡航先のビザによって異なりますよね。
今回はスコアが取りやすいのはどちらか。に焦点を絞って紹介していきます!
結論から言うと、IELTSです。 その理由はテスト形式の違いと、スコア算出の違いにあります!
解答方法の違い
TOEFLは試験で一人一台パソコンが与えられ、全ての問題をPCで解答します。
タイピングやパソコンのスキルが必要となる上、3時間に及ぶ試験なので目の疲れなども出てくるでしょう・・・
一方IELTSは一般的な、ペンを使う筆記式です。
私は筆記テストの方が慣れてるからIELTSの方が有利かな。
ただ、大学生活や留学生活においてPCを使うのが当たり前になっているので、より実践的なスキルが身につくのはTOEFLですよ♪
各セクションの違い
・リスニング
TOEFLはアメリカ英語
IELTSはイギリス英語+他の国のアクセント
となっています。
アメリカ英語に慣れている方だと、IELTSのイギリスのアクセント・言い回しに違和感を感じるかもしれません。
しかし!IELTSでは、問題が流れる前に次の設問を確認する時間と、問題の合間に解答を確認する時間が設けられています。 パニックになる事なく落ち着いて解答ができますね!
・リーディング
IELTSは900語前後の長文が3つ出題されます。
TOEFLの場合は700語の長文が3~4つとなっており、いくつ出るかは当日まで分かりません。
・スピーキング
TOEFLはPCに録音する形式です。
IELTSは試験官と1:1で直接話すインタビュー式になっています。
TOEFLは話を録音して、まとめて喋らなければいけないので難易度が少し高いですよね。 スコア平均がもっとも低いのも、この録音式が原因となっているんです。
・ライティング
IELTS・TOEFLともに問題数は2つです。
しかしTOEFLは複合問題があり、「トピックを読む・それに関連したレクチャーを聞く・それを整理して書く」
3技能が合わさった課題があるので、難易度はTOEFLの方が断然高いです。
スコア算出の違い
1点刻みで、合計点が総合スコアになるTOEFLに比べ、IELTSは4技能のスコア合計の平均が総合スコアになります。
切り上げ方式があるため、高めのスコアになることが多いです。
IELTSで各セクションのスコアが以下のようになった場合
6.0 | 6.0 | 6.5 | 6.5 |
25(合計スコア)÷4=6.25となり、切り上がり方式で総合スコアが6.5となります。
TOEFLは、解いてもスコアに響かない「ダミー問題」がリスニング・リーディングのどちらかに必ず出題されます。 その点IELTSの方が、パート別の問題数が明確で時間も決まっているので対策をたてやすいですね。
【TOEFL・IELTS】受験費用や受験者数を比較
次に、受験状況を比較してみましょう!
TOEFL iBT | IELTS | |
受験費用 | $235 (※) | 25,380円 |
試験日数 | 1日 | 2日間(スピーキングは翌日) |
受験日(年) | 50回 | 36回 |
開催地(国内) | 30都市 | 16都市 |
受け入れ機関 | 世界10,000機関 | |
受験者数 |
世界約80万人 国内約10万人 |
世界約350万人 国内約4万人 |
試験結果 | 試験日から6日後 | 試験日から13日後 |
スコア有効期間 | 2年 |
(※TOEFLの受験費用は引き落とし日のレートで換算されます。2020年5月現在:25,294円)
受験費用はどちらも25,000円程度と高額で、有効期間も2年までとなっています。
TOEFLはアメリカ留学のために受験する場合が多く、IELTSに比べると開催地、受験日、国内受験者が多いですね。
しかし一方、IELTSは現在世界でもっとも受験する人が多い英語力テストで、近年アメリカでもIELTSを認定する大学が増えています。
今後IELTSの日本国内受験者は、ますます増えていきそうですね!
【TOEFLとIELTS比較!!】スコア換算〜テスト形式 まとめ
試験形式やスコア算出などから総合的に見ると、IELTSの方がスコアは取りやすくなっています。
しかし!私はTOEFLを受けることをおすすめします。
TOEFLの学術的な問題内容、PCタイピングのテスト形式を初めに経験しておいた方が、IELTSを受けた時に高スコアが取りやすいからです。
IELTSから先に受けてしまうと、TOEFLのテスト形式に戸惑ってしまったりして、思った以上のスコアが出ない場合があるんですよ・・・。
またTOEFLを受けておけば、パソコンでレポートを書く事が多い大学・留学生活に近く、より実戦で使えるスキルが身につきます。
まだどの大学に行くか決めていない方、もしくは、どっちも受ける予定の方はまずTOEFLを受けましょう!
逆に、TOEFLのスコアが伸び悩んでいる方はIELTSに切り替え、スコアアップを狙ってみてはいかがでしょうか?
他のテストも比較してみたい方はこちらをお読みください♪
最後までお読みいただきありがとうございました!
何が違うんですか?