IELTS受験者必見!!スコアの仕組みを徹底紹介!

 

  • IELTSのオーバーオール・スコアって?
  • 4科目のスコアってどうやって採点されてるの?
  • 各国のIELTSスコア平均ってどれくらい?

 

IELTS(アイエルツ)は世界140ヵ国年間300万人以上が受験している英語力証明のグローバルスタンダードテストです。

 

イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アイルランドへの移住・大学への進学・就職で申請する時にIELTSのスコアの提出が求められます。

 

現在もビザの必要スコアに向けて勉強されている方もいるのではないでしょうか?

 

あみ
イギリスでは英語力証明にTOEICスコアを使用できません

唯一有効な英語力証明はIELTSのみとなっています。

 

「アメリカはTOEFL」と言われてきましたが、最近ではアメリカの高等教育機関でもIELTSの認定が増えてきており、日本でも受験する人が年々増えています。

 

でも、IELTSの仕組みよく分からなくないですか?

肝心の知りたい情報のリンクが英語サイトだったりして、読む気なくしちゃいますよね。(読みなさい!と言われそうですが・・・)

 

その中でも特にあやふやなバンドスコアの採点方法・算出方法・・・

知っておくと、試験の対策がたてられる重要なポイントです!

 

  • バンドスコアの採点基準
  • オーバーオールスコアの算出方法
  • 各4科目のスコア算出方法と目標スコアの目安
  • 日本人の平均スコア

 

今回はこのように、スコアに焦点をあてて紹介していきたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください♪

 

IELTSバンドスコアの基本と【オーバーオール・スコア】とは?

 

IELTSでは得点を「バンドスコア」と呼び、0から9.0(0.5刻み)までレベルに分けて評価します。

スコアの数が高いほどレベルが高く、9.0はエキスパート・ユーザー(熟達者)と呼ばれています。

 

このバンドスコアは、スピーキングライティングリーディングリスニングの4つの科目ごとに与えられます。

そして、4つのバンドスコアの平均値がオーバーオール・スコアと呼ばれ、この平均値がビザ申請の英語力証明の基準になっている場合があります。

 

あみ
まずはこのオーバーオール・スコアについて詳しくみていきましょう!

 

オーバーオール・スコア(Overall Score)の仕組み

 

オーバーオール・スコアは4つのバンドスコアを合計して平均値を出したもので、これが総合評価となります。

ここで注意したいのが平均値に細かい少数点が出た場合、スコアの切り上げ・切り下げがある事

 

スコアの切り上げ・切り下げの基準

↑○.25以上はり上げ

↓○.25未満はり下げ

 

引用:Express English

 

例えば、

受験者Aさん

・ライティング:7.0

・リーディング:7.5

・リスニング:6.5

・スピーキング:8.5

スコア合計:29点

Aさんの場合、29÷4=7.25

平均値が7.25なので切り上がり、↑overall 7.5となります。

 

受験者Bさん

・ライティング:5.5

・リーディング:6.5

・リスニング:6.5

・スピーキング:6.0

スコア合計:24.5点

Bさんの場合、24.5÷4=6.125

平均値6.125は切り下がり、↓overall 6.0となります。

 

目標にしているバンドスコアの「合計点」とオーバーオールスコアである「平均値」を把握できるので

「苦手なリスニングを得意なリーディングでカバーして、オーバーオール・スコアで目標バンドを狙おう!」

「スピーキングが平均値以下だから集中的に勉強しよう!」

というように、試験対策をすることができます。

 

下の表にスコア別、各科目に必要な平均値と合計点をまとめたので、目標スコアにどれくらい必要なのか参考にしてくださいね。

 

あみ

イギリスのケンブリッジ大学オックスフォード大学で求められるスコアは7.0です!

その他各国の大学・目的別スコアを知りたい方はブリティッシュカウンシルHPにて確認できますよ。

 

IELTS4科目別のスコア採点方法・算出方法を徹底調査

 

IELTSでは、海外の大学への進学か移住かなど目的によってアカデミックジェネラル・トレーニング(以下ジェネラル)と2つのタイプに分かれています。

 

引用:IELTS公式サイト

 

ライティング・リーディングのみ問題内容が変わり、アカデミックの方が難易度が高くなっています。

その影響でスコア配点も一部変わったり、算出法もそれぞれ違うので4科目それぞれ詳しくみていきましょう!

 

ライティングセクション

 

アカデミック、ジェネラル共にTask(タスク)12があり、以下の4つの評価基準を0〜9点で採点します。

 

ライティングセクション 4つの評価基準
課題の達成度 与えられた設問に対して適切な回答ができているか
一貫性とまとまり 全体の文章構成にまとまりがあり、かつ論理的であるか
語彙力 ボキャブラリーがあり、適切な場所で使われているか
文法知識と正確さ 時制の一致など、適切な文法が使われているか

 

ライティングセクションの最終スコアの出し方は、ただ2つの合計の平均を出すのではなく、専用の換算表(スコア分布)で決まっています。

 

Task1は試験時間20分で約150語、一方Task2は40分で約250語書く必要があります。

より難易度が高いTask2の方が、配点が多くなっているので、目標スコアをとるためには

 

Task2で目標スコアを取る

Task1で目標スコア+1.0を取る

このどちらか方法で対策する必要があります。

 

例えば、ライティングの目標スコアが6.0のAさんとBさんで比べてみると

 

受験者Aさん

・Task1:6.0

・Task2:5.5

最終スコア:5.5

Aさんの場合はTask1で6.0が取れても、配点の大きいTask2のスコアに引きずられ、最終スコアは5.5となります。

 

受験者Bさん

・Task1:5.0

・Task2:6.0

最終スコア:6.0

 

BさんはTask2で6.0が取れているので、Task1が-1.0でも、目標であるスコア6.0を取得することができます。

 

あみ
ちょっと分かりづらいですよね・・・

ライティングのバンドスコアの算出は、大体1:2の割合でTask2の配分が多くなっていると思ってください。

 

リーディングセクション

 

IELTSのリーディングは全40問で、正解した数でスコアが決まります。

問題内容の難易度が違うアカデミックとジェネラルで、スコア配分が変わります。

 

引用:IELTS with Fiona

 

あみ

アカデミックでリーディングスコア6.0が目標なら、最低23問正答

ジェネラルの場合は最低30問正答する必要があります。

 

このように同じスコアで採点配分が違うのは、

アカデミックは問題の難易度が高く、少ない正答数でもスコアが高いためです。

ジェネラルは難易度が低いので正答数が多くても、スコアは低くなります。

 

リスニングセクション

 

リーディングと同様に、全40問で正解数によってスコアが決まります。

ここではアカデミックとジェネラル、同じ問題が出題されます。

 

引用:IELTS with Fiona

 

スコア6.0の場合は23〜25問正答する必要があります。

それぞれの目標スコアで何問正答した方が良いのか、確認しておいた方が良いですね!

 

スピーキングセクション

 

試験官との1対1のインタビュー形式で行われ、Part1〜Part3で構成されています。

始めのライティングセクション同様に、4つの評価基準で0〜9点で採点されます。

 

スピーキングセクション 4つの評価基準
流暢さと内容の一貫性 適切な回答で、話の道筋が一貫しているか
語彙力 幅広い語彙やイディオムを使えているか
文法の知識と正確さ 文構造が的確で、自然な話の繋がりができているか
発音 発音ミスがなく、抑揚や強調がされているか

 

スピーキングの総合スコアは、オーバーオール・スコアと同じ算出法で、3つのパートの合計点の平均値がスコアとなります。

 

受験者Cさん

・Part1:6.5

・Part2:6.5

・Part3:6.0

合計スコア:19点

19÷3=6.33→切り上げでスコア6.5となります。

 

あみ
4科目紹介してきましたが、ちょっと複雑ですよね・・

もう1度おさらいしてみましょう!

 

ライティング
Task1と2のスコア分布:表換算でTask2の方がスコア配分が多い
リーディング
40問中の正答数:アカデミックとジェネラル配点が異なる
リスニング
40問中の正答数:アカデミック・ジェネラル共通
スピーキング
Part1〜3の合計スコアの平均:小数点は0.5刻みで四捨五入

 

以上の方法で算出したスコア、下記のような結果だったとすると・・・

ライティング リーディング リスニング スピーキング
6.5 7.0 6.0 5.5

合計25点÷4=6.25 ↑切り上げ

overall 6.5となります。

 

日本人と各国のIELTS平均スコアは?

 

目指す目標を決める時に参考にするのは、平均スコアじゃないでしょうか?

平均スコアが分かると、特に実力試しに初めて受験する方は、目標が決めやすくなります。

どうせなら日本だけでなく、世界各国の平均も見てみましょう。

以下は2018年度のデータです。

 

アカデミック【日本人平均はOverall 5.79】

 

アカデミックを受験した日本人の平均スコアは以下のようになっています。

 

Writing Reading
5.43 6.06
Listening Speaking
5.88 5.56
Overall score
5.79

 

オーバーオール・スコアが5.79

リーディングが最もスコアが高く、ライティング・スピーキングはちょっと低めですね。

しかし世界のスコア分布を見ると、どこの国もライティングのスコアは低い傾向にあります。

 

近隣のアジア諸国はどうでしょうか?オーバーオール・スコアでまとめてみました。

香港:6.53 ベトナム:5.98
韓国:5.99 マレーシア:6.88
中国:5.78 フィリピン:6.81
インド:6.04 インドネシア:6.38

 

あみ
グローバル化で勢いのある、東南アジア南部はやっぱりレベルが高いですね。

 

受験者数の違いなどもありますが、、もっと日本頑張りたい・・・!

 

最も平均スコアが高かった国はドイツでオーバーオール・スコアは7.43

他はスペイン・ロシア・フランスなどヨーロッパ中心が上位となっていました。

 

ジェネラル・トレーニング【日本人平均はOverall 5.70】

 

まずは日本の平均スコアをみましょう!

 

Writing Reading
5.43 5.54
Listening Speaking
5.86 5.73
Overall score
5.70

 

アカデミックに比べ少しスコアが低くなりました。

あみ
日本は40ヵ国中37位となっています・・・

 

こちらもアジア諸国を比較してみました。

香港:6.46 ベトナム:6.13
韓国:5.75 マレーシア:6.85
中国:6.04 フィリピン:6.22
インド:6.72 インドネシア:6.06

 

中国・インド・ベトナムを除く他国は、日本と同じくアカデミックと比べると平均スコアが下がっています。

 

最もスコアが高かった国は、シンガポールの7.41でした。

アカデミックではヨーロッパが上位だったのに対し、ジェネラルでは他に南アフリカやブラジルが上位になっています。

 

アカデミックとジェネラルの結果がここまで変わるのは面白いですね!

海外へ渡る目的でどちらを受けるかが変わること

受験者数がアカデミック76%・ジェネラル24%と、大幅に違うことが原因だと考えられます。

 

あみ

日本の平均で目指すならオーバーオール・スコア6.0

世界標準なら、、オーバーオール・スコア6.5を目指したいですね!!

 

IELTS受験者必見!!スコアの仕組みを徹底紹介!まとめ

 

IELTSのスコアに絞って紹介してきました。

まとめると

  • ビザ申請はオーバーオール・スコアで提出する場合がある。
  • 各科目で0〜9(0.5刻み)でスコア採点がある
  • ライティング・リスニングはアカデミックとジェネラルで問題内容が異なる。
  • リスニング・スピーキングは共通
  • IELTS日本人平均スコアはOverall 5.70〜5.79

 

今回紹介したように、IELTSは細かいスコア採点になっているので他の英語力テストでは測れない、本当のあなたの実力が分かります。

 

英検やTOEICで高スコアが取れる方は、1度IELTSにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

IELTSには小手先のテスト攻略というのがなく、本物の英語力で勝負しないといけません。

 

あみ
世界各国に受験生がいるので、高スコアが取れれば世界中の人から評価されますね!

 

IELTSの試験構成・申し込み方法・目的別に必要なスコアを知りたい方もこちらもお読みください♪

英語の資格試験IELTS(アイエルツ)とは?試験内容を徹底解説!

2020年4月20日

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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