- 英語が好きで勉強してるけど、目標がない・・・
- 私にはどの仕事が向いてるんだろう?
- そもそも英語のスキルアップにつながる資格や試験ってどれだけあるの?
英語を勉強したいと思っても、明確な目標がないと続かないですよね。
自分の英語のスキルアップのため!
海外へ留学するため!
英語を使って仕事をしたい!
子どもに継続的に英語の勉強をさせたい!
現在、まさに英語を勉強中の方、今から勉強しようと思っている方に向けて、取得していると履歴書に書いてアピールできる資格・検定を40種類ピックアップしました!
目標別に英語の資格を紹介していきますので、コレ!と思うものがあったら、チェックしてみて下さいね!
Contents
英語のスキルをあげる資格・試験
まず英語の文法や単語、長文読解など、英語全体のスキルをあげる資格です。
他の資格取得を目指している場合でも、まず英語の総合力をあげていくために受けることをオススメします。
日本で進学・就職する場合は、ここで紹介する資格試験が基本となりますし、認知度も高いです。
英検
言わずとしれた英検、正式名称は「実用英語技能検定」、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級までの7つの級があります。
「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測定できて、学校単位で申し込むこともできることから、最初に受けた英語の試験は英検という方も多いのではないでしょうか。
レベルの目安はこのようになっています。
使える英語の登竜門
|
5級 | 中学初級程度 |
英語を習い始めた方の最初の目標。 |
|
4級 | 中学中級程度 |
出題形式や内容が、より実用的に。 |
|
|
3級 | 中学卒業程度 |
二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。 |
|
|
使える英語で世界へ
|
準2級 | 高校中級程度 |
教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。 |
|
2級 | 高校卒業程度 |
医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。 |
|
|
リーダー(品格)の英語
|
準1級 | 大学中級程度 | エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。 「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。 |
|
1級 | 大学上級程度 | 二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。 カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。 世界で活躍できる人材の英語力を証明します。 |
|
引用:日本英語検定協会
中学校で4級・3級、高校で準2級・2級に挑戦することが多いですね。
ただ英検2級と準1級では語彙数が4,000〜5,000語から、7,500〜9,000語と約2倍になり、合格率も25%から15%にまで下がります。
準1級となると受験者数も激減するので、その分、準1級に合格していれば、大きな武器になりますね!
TOEIC
TOEICにはいくつか種類があります。
いわゆる「TOEIC」と呼ばれているのは、TOEIC Listening & Reading Testです。
TOEIC Listening & Reading Testは、「聞く」「読む」という2技能の英語力を測るテストになっているので、英検より実用的と言えます。
Listening & Reading Test以外には
- TOEIC IPテスト
- TOEIC Bridge テスト
- TOEIC Speaking テスト
- TOEIC Speaking & Writing テスト
という4種類があります。
TOEIC IPテストは団体向けのテストであり内容はTOEICと同じです。10名上の団体受験のことを差し、受験料が少し安いです。
TOEIC Bridge テストは英語の初級~中級者向けのテストです。
全国で13都市でしか受験できず、年に4回しか行われていないことから、受験者数は少ないですし、あまり必要性もありません。
TOEIC Speaking テストは「話す」能力をテストするためのものです。
次に紹介するSpeaking & Writingテストでも、Speaking 能力をテストできるので、あえてSpeakingテストを受けるという人は少ないです。
TOEIC Speaking & Writing テストは「話す」と「書く」の分野に焦点をあてたものです。
Listening & Readingで高得点を取ったあとに、さらに英語の実力を高めるために受けるのがオススメです。
進学や就職で求められるのはTOEIC Listening & Reading Testなので、基本的には一般的なこのTOEICを受けていれば十分です。
履歴書に書けるスコアというのは600点からと言われています。
英検2級合格者のTOEICスコアの平均が520点程度、準1級合格者のスコアが720点程度なので、TOEIC600点は英検の2級から準1級レベルです。
こちらの記事でもお伝えしていますが、英検は進学用、TOEICは就職用という意味合いが強いです。
どちらを受けようか悩んでいる方はこちらの記事を読んでみてくださいね。
こちらの記事ではTOEIC700点と英検2級の語彙レベルを比較しています。
こちらも参考にしてみて下さいね!語彙クイズもありますよ!
CASEC(キャセック)
CASECは試験のために会場に行かなくてもいいのが特徴で、大手企業の研修や試験、大学などのクラス分けに活用され始めているテストです。
日本英語検定協会が開発した、ネット環境とパソコンさえあれば、いつでもどこでも受験できるテストで、試験が終わるとすぐに結果が分かります。
さらにスコア表には、学習アドバイスと、TOEIC、TOEFL、英検では何点(何級)に相当するかが記載されており、グローバル化を目指す企業を含め、年間約20万人が受験しています。
引用:CASEC
CASECは、全員が同じ問題を解くというテストではありません。
最初は簡単な問題が出題され、正解するたびに問題のレベルがあがっていきます。
間違うと同じレベルの問題が出るので、これから勉強を始めようと考えている人が目標を決めるのにも役立ちます。
GTEC(ジーテック)
名称は「Global Test of English Communication」、ベネッセコーポレーションが実施している「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能の検定試験です。
小学校・中学生向け、中学生・高校生向け、大学生・社会人向けと世代別のテストがあります。
「Global Test of English Communication」となっている通り、コミュニケーション能力をテストするという側面が強いテストです。
GTECのスコアがTOEICや英検で何点(何級)となるのかは公開されていませんが、GTECスコアが480~580点がTOEIC550~780点だと言われています。
さらにGTEC960~1000点はTOEICの満点以上の実力があることを示しています。
TOEICに慣れている人でも、GTECには分からない問題があるので、TOEICで満点を取った人でさらに上を目指したい人には、オススメですね!
TEAP(ティープ)
公益財団法人日本英語検定協会と上智大学が共同で開発し、2014年から実施している新しい英語能力試験がTEAP、Test of English for Academic Purposesです。
いろいろな問題が出てきたことで延期になりましたが、2020のセンター入試は大きく変わるとされていました。
センター試験の英語の代わりに、TOEIC(4技能)・TOEF iBT・英検(CSE)・TEAP(4技能)・IELTSの試験結果を出願資格としたり、試験結果を大学入試の英語の試験の点数として換算、または加点できる入試制度。
センター試験の一発勝負ではないことや、先にこれらの試験を受けておくと他の勉強に集中できるという受験生にメリットもあり、またスピーキングなどの能力も図れるため、この制度を取り入れる大学が増えている
TEAPは、高校生が「大学教育レベルにふさわしい英語力」を持っているかどうかを測るための試験なので、高校2年生から受験可能、レベルも英検準2級〜準1級程度となっています。
引用:文部科学省
大学受験を考えている高校生のための試験という意味合いがあるので、英検準2級以上のレベルが求められる試験ですね。
他の検定試験について知りたい方は、以下をクリックしてくださいね!
ケンブリッジ英語検定へジャンプ
IELTSへジャンプ
TOEFLへジャンプ
英単語検定(日本英会話協会)
あまり聞き馴染みがない英単語検定ですが、英単語の資格試験では、日本で一番受験者数が多い試験です。
文法問題や長文問題はなく、単語のみの試験で、学校や塾のカリキュラムの1つとして取り入れるところも増えています。
英検と同じように、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級という7つの級があります。
引用:単検
レベルとしては、英検と同じような範囲になっていますね。
正解率80%が合格の目安となっていますので、単語力に自信がない、単語力を鍛えたいという方はこちらを受けてみてもいいかもしれませんよ!
英語発音検定(EPT英語発音テスト)
EPTとはEnglish Pronunciation Testのことで、初見文や課題文を音読して行います。
発音検定は進学や就職のための資格試験ではなく、自分自身の英語の発音を確かめ、改善するための試験です。
国際英語発音協会が2012年に創設したテストですが、まだ認知度は低いです。
東京か大阪の会場で受験するか、Skypeでオンライン受験をするかが選べます。
海外への留学を目指す資格・試験
次に海外の大学や大学院などに留学をしたい人が受けておくべき資格・試験です。
いくつか種類がありますが、大学によって採用している試験が違うので、行きたい大学が決まったら募集要項をしっかりチェックしておきましょう。
TOEFL
TOEFLもよく名前を聞く、人気の試験です。
英語を母国語としない人の英語コミュニケーション能力を測るテストなので、留学を考えている人が一番に検討するべきテストと言えるでしょう。
TOEFLには
- TOEFL iBT
- TOEFL ITP
- TOEFL PBT
の3種類がありますが、ITPは団体受験用、PBTはインターネット環境の地域や団体受験用なので、TOEFLと言えばTOEFL iBTのことを指します。
「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に判断するテストになっているので、最近は日本の大学でもTOEFLのスコアを重要視するところが増えてきました。
英語力を測るTOEICや英検と比べて、TOEFLの方が単語のレベルが高くアカデミックなものとなっています。
そのため、一概に点数換算することは難しいのですが、おおよその目安はこの表のとおりです。
TOEFLは、テストが3時間以上、受験料が25,000円程度かかることから、受験者にとっては負担の大きいテストでもあります。
アメリカ・カナダに留学したい人はしっかりと対策をして受験するべきですが、それ以外の人はTOEICや英検の受験をオススメします。
TOEFLについてはこちらの記事でじっくり解説しています。
テストの内容やTOEICとの違いについて気になる方はご覧ください!
IELTS・TOEIC・英検については、それぞれのリンクでご覧くださいね!
IELTS
少し前までは留学と言えばTOEFLだったのですが、TOEFLに代わる試験として活用され、また受験者数が増え続けているのがこのIELTS。
イギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの留学を考えている方は受けることを検討しましょう。
IELTSには、2種類あります。
- アカデミックモジュール
- ジェネラル・トレーニングモジュール
アカデミックモジュールは、英語で授業を行う大学や大学院に入学できる英語力があるかどうかを評価するテストとなっているので、英語圏の大学の入学許可の基準になっています。
ジェネラル・トレーニングモジュールは、移住を考えている人や、学業以外の研修を考えている人が受けることが多いです。
他のテストとの点数の目安は、1つ上のTOEFLをご覧下さい!
実際、留学を考えている場合に必要な英語力は、以下のようになっています。
- 学生ビザ取得に必要なIELTSスコア ・・・ 5.5
- 大学が求める出願に必要なIELTSスコア目安 ・・・ 6.0
- 大学院が求める出願に必要なIELTSスコア目安 ・・・6.5~7.5
移住や永住を考えている場合は、移住したい国によってIELTSのスコアだけでなく、さまざまな条件があります。(仕事の有無、何年滞在しているか、など)
海外移住を検討している方は、IELTSの勉強をしながら、どうすれば移住・永住できるかを調べておきましょう!
IELTSについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ケンブリッジ英語力検定試験(Cambridge Examination)
ケンブリッジ英検と言われるこの試験は、イギリスの名門校、ケンブリッジ大学が設立した英語検定です。
約150か国以上で実施され、世界的に多くの教育機関や企業に認められており、ケンブリッジ英検を取得すれば、海外の大学や大学院への留学や就職などを有利に進めることができます。
日本ではまだ知名度は低いですが、入試に取り入れる大学も徐々に増えてきているので、いずれ海外への留学や就職を考えている方は、ぜひ受験してみて下さい。!
スコアの目安表はTEAP部分をご覧ください。
ケンブリッジ英検のレベルはこちらです。
ケンブリッジ英検は、英語の知識量を測る試験ではなく、英語の知識を使いこなす能力があるかを判断するもので、文法力だけでは点数がとれないテストとなっています。
問題も、アカデミックなものからコミュニケーションに関わるもの、実生活で使えるもの、と幅広く出題されます。
ACT / SAT
アメリカの大学に進学するために必要なスコアがこの、ACT / SATです。
ACTとは「American College Test」の略で、アメリカの大学を中心に学力テスト、また適性試験として採用されています。
「English(英語)」「Reading(読解)」、数学の力をみる「Mathematics(数学)」、化学の広い分野から出題される「Science(科学)」とオプションで「Writing(エッセイ)」という4つ、または5つのセクションで構成されています。
(ACTのスコアを提出する場合、ほぼWritingも必要)
SATとは「Scholastic Assessment Test」の略で、こちらもアメリカの大学進学を希望する人に向けた標準学力テスト。
SATには、「SAT Reasoning Test」と「SAT Subject Tests」の2種類がありますが、一般的にSATというと、「SAT Reasoning Test」のことを指します。
「Evidence-Based Reading and Writing(読解)」と「Mathematics(数学)」、そしてオプションで「Writing(エッセイ)」となっています。
引用:EDUBAL
ACTもSATもアメリカの高校に通っていない人にとっては、かなり難しいものと言われています。
アメリカへの留学を考えている場合は、まず留学したい大学と、その受験に必要な条件をチェックしましょう!
iTEP
アメリカのBoston Educational Services 社が発表した International Test of English ProficiencyがiTEPです。
英語を第二言語として勉強する人向けのテストとなっており、大学入学試験として、また英語力判定やクラス分けのためのテストとして利用されています。
iTEPの特徴は目的に応じてテストの種類が分かれているところ。
- iTEP Business
- iTEP Academic
- iTEP SLATE
この3種類のテストがあります。
iTEP Businessは自宅や会社でも受験可能で、実際のビジネスシーンに沿った設問が中心となっています。英語力を生かした仕事ができるかどうかを判断する材料となりますね。
iTEP Academicは、主にアメリカの700校以上の大学で採用されている試験です。アカデミックな英語能力を判断するものなので、アメリカ留学を考えている人向けです。
iTEP SLATEは高校生以下を対象にしています。高校留学ではこの試験が多く利用されています。
さらに、企業独自のニーズに合わせてテストをカスタマイズすることも可能なのが、iTEPの魅力です。
英検とTOEICと比較したスコアがこちら。
英検 | TOEIC | iTEP |
6 | ||
1級 | 945~ | 5.0~5.5 |
準1級 | 785~ | 4.0~4.5 |
2級 | 550~ | 3.5 |
準2級 | 225~ | 2.5~3.0 |
3~5級 | 120~ | 0.0~2.0 |
まだ新しいテストなので情報も少ないですが留学を考えている場合は、受ける試験の1つとして考えた方がいいかもしれませんね。
PTE academic
2009年から始まったPearson Test of English Academicも、英語を母国語としない人を対象とした、海外の大学・大学院への入学試験です。
ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オセアニア、アジアでの大学と徐々にこのPTE academicを採用する学校が増えてきており、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドではVisa申請の英語能力試験としても認定されています。
文法よりも、その場に応じた英語力があるか、考えなくてもスラスラと喋ることができるか、に重点を置いたテストになっており、各設問は時間内に答えなければいけませんし、次に進むと前の設問に戻ることはできません。
東京と大阪でしか受験できませんが、試験前日まで申し込みが可能で、試験5日後には結果を知ることができるのが特徴です。
同じく大学への留学のために受ける試験、IELTSやTOEFLと比較したスコア表がこちらです。
引用:PTEアカデミック
留学した大学がPTE academicを採用しているのであれば、このスコア表を目安に勉強を始めましょう。
英語を使って仕事をするための資格・試験 / 翻訳・通訳
翻訳や通訳として働きたいという方には、これから紹介する資格・試験をオススメします。
英語のスキルだけでなく、専門的な知識も必要となりますので、英語の勉強と並行して試験に必要なスキルを身につけなければなりません。
TQE (翻訳実務検定)
日本で唯一の多言語・多分野(7ヶ国語、20産業分野)にわたる翻訳検定試験がTQEです。
限られた期間内に、高品質な翻訳ができるかどうかを、原文解釈力・訳文表現力・専門知識・スタイルといった審査基準に照らし合わせて、能力を認定します。
50~59点が5級、60~69点が4級、70~79点が3級、80~89点が2級、90~100点が1級となり、3級以上が合格となり、翻訳実務士として通用するとみなされます。
3級以上の合格者の割合は、なんと6.40%。
でも、だからこそ翻訳したいと思われる方は挑戦するべき試験です!
JTA公認 翻訳専門職資格試験
一般社団法人日本翻訳協会(JTA:Japan Translation Association)が翻訳スキルはもちろん、翻訳ビジネスやマネジメント能力なども問うために実施しているのが、JTA公認 翻訳専門職資格試験です。
英語では「Certified Professional Translator Test」、「CPT試験」と呼ばれています。
- 翻訳文法技能試験
- 翻訳IT技能試験
- 翻訳マネジメント技能試験
- 翻訳専門技能試験
という4科目すべてに合格しなければなりませんが、それぞれの科目のみ受験することも可能です。
資格を取得すると、ビジネスでは契約書や取扱説明書を翻訳する実務翻訳を請け負えますし、出版やメディア関係で仕事をすることも可能です。
また2年の実務経験があれば、JTA 公認翻訳専門職(Certified Professional Translator)と認定されます。
TOEICより難しいとされる試験ですが、合格すると大きな武器になるのは間違いありません。
JTA公認 翻訳専門職資格基礎試験
JTA公認 翻訳専門職資格基礎試験は、これから翻訳家を目指したいと考えている人に向けた試験です。
1つ上の翻訳専門職資格試験がマネジメント技能試験など、より専門的になるのに対して、基礎試験は英日翻訳、英文リライトの2つの項目のテストとなります。
名前の通り、翻訳家を目指す方が基礎を固めるための試験ですね。
JTF ほんやく検定
JTF(日本翻訳連盟)が実施している「ほんやく検定」は、実践的な実務翻訳の技能を測る試験です。
基礎レベルとされる5級・4級、実用レベルの3級・2級・1級に分かれており、1級は翻訳のプロであると認められます。
正しく翻訳できているのはもちろん、分かりやすく適切な文体であることも、ほんやく検定では重視されます。
翻訳者評価登録制度に登録された試験でもあり、2級以上に合格すると、翻訳会社から仕事を獲得できたり、フリーランス翻訳者として独立することも可能です。
翻訳家を目指す方はこちらの記事を読んでみて下さい。
翻訳専門職資格試験やほんやく検定についてもっと詳しく解説しています!
文芸翻訳検定
1つの英文を翻訳すると言っても、その場面がビジネスなのか、プライベートなのか、または文芸作品であるのかによって、翻訳は変わってきます。
そして翻訳と言えば、英語力が求められますが、文芸作品においては、同時に日本語の表現力も大事になってきます。
文芸翻訳検定は5級・4級・3級・2級・準1級・1級のレベルがあり、準1級・1級は2級を合格しなければ受けることができません。
ただ、準1級・1級の試験は、長文翻訳とエッセイという形式になっており、エッセイの添削は作家をされている方が行っています。
英語力だけでなく、日本語力、また一般教養もあることが求められるのが文芸翻訳検定であり、1級合格者には、仕事が依頼されることが決まっており、翻訳家として活躍できるようなサポートも受けることができます。
知的財産翻訳検定
知的財産翻訳検定とは、日本で唯一の知的財産翻訳能力認定専門機関の日本知的財産翻訳協会(NIPTA)が主催している特許翻訳試験で、特許明細書などの知的財産に関する翻訳能力を客観的に測るための検定試験です。
つまり、「特許」の出願を行う際に必要な、特許明細書の翻訳を行う人材を育てる検定試験です。
というのも、特許の翻訳は、特許特有のものの考え方や国際的に確立されている種々の専門知識が必要となるので、優秀な翻訳者は常に不足している状態なのです。
1級~3級まであり、1級は知的財産分野における専門職業翻訳者として推薦できるレベルと認定されます。
翻訳家は英語を使う職業の花形ですよね!
ビジネス通訳検定(TOBIS)
TOBISはNPO法人通訳技術向上センター(CAIS)が実施している、「Test of Business Interpreting Skills」です。
逐次通訳(発言者が区切りの良いところまで話して、通訳者が話す。話すのはどちらか1人)と同時通訳(発言者の話を聞きながら通訳する)の2つの試験から構成されています。
成績に応じて、1級~4級、もしくは不合格となります。
引用:サイマル・アカデミー
通訳者としての仕事を得る場合、自分のスキルをアピールするものが必要です。その方法の1つがこのTOBISです。
企業が仕事を依頼する時の判断材料となるので、通訳を目指している方は2級以上を目指しましょう。
全国通訳案内士試験
全国通訳案内士は、まだ認知度は低いですが、国家資格の1つです。
日本に観光にきたお客さんの通訳兼ガイドですね。
通訳案内士は「全国通訳案内士」と「地域通訳案内士」の2種類ありますが、国家資格は「全国通訳案内士」のみです。
ツアーガイドとしてお客さんと一緒に回るため、外国語・日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務の5科目を勉強しなければなりません。
それぞれに基準点が設けられており、それ以上の点数を取らなければ合格できません。
訪日する外国人はこれからも増加すると予想されているので、要チェックな国家資格です。
英語を使って仕事をするための資格・試験 / 工業・IT・医学・教育
次に工業やIT・医学・教育など、それだけでも十分ニーズのある仕事に、さらに英語をプラスできる資格・試験です。
英語で資格を取れるということは、その分野でのプロが英語を使えるということ。
資格を持っていると大きなアピールポイントになりますね!
技術英語能力検定(前:工業英語能力検定試験)
2019年までは工業英語能力検定試験(工業英検)と呼ばれていましたが、2020年から技術英語能力検定(技術英検)と名称が変わりました。
1981年から行われている試験で、「科学技術文書を英語で読む能力・書く能力を客観的に正しく評価する」ための資格検定試験です。
技術の変化によって取り扱う内容が工業から科学技術全般となったことにより名称が変更されました。
通常の翻訳能力に加え、科学・技術分野の英語文書を読む力と、正しく書く力が求められます。
技術英検は、プロフェッショナル・準プロフェッショナル・1級・2級・3級となっており、1級合格は日本でも最難関と言われています。
翻訳士としてレベルアップを求める方が検討するべき試験ですね。
TOPEC
特定非営利活動法人 プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会(IPEC)が主催している民間資格、TOPECはTests of Professional English Communicationの略で、IT分野とエンジニアリング分野において、業務を円滑に行えるコミュニケーション能力のレベルを測る検定です。
IT分野では、コンピュータ・システムの基本アーキテクチャ、ハードウェアの基本論理、ソフトウェアの基本的アルゴリズム、データベースの構造などの基本的な知識を、エンジニアリング分野では数学と自然科学の基本的知識を英語で行います。
グローバル化が進んでいくにつれて、業務内でも英語を活用する場面は増えてきました。
英語が得意であるだけでなく、専門的な知識がないと解答できない問題が数多く出題されるので、より実務的な試験と言えます。
数年前から、さらにTOPEC看護英語試験も始まりました。
看護場面の一般的な語彙及び基本的な文法、看護業務の基本的な専門用語、看護場面の語彙・表現の記述が求められます。
日本医学英語検定
医英検と呼ばれることもある日本医学英語検定は、2008年からスタートした検定であること、また医学という特定分野であることから、まだまだマイナーな検定です。
医学と名前に入っているので、医療関係者はもちろん、翻訳者や通訳者でも受けることができます。
医学の知識を問うものではなく、医学・医療の現場で必要とされる実践的な英語運用能力を総合的に評価するための試験となっています。
今後、日本がさらに国際化していくと、医療現場にも英語を喋る方が来られます。医者・看護師としては高いスキルがあっても、英語が使えないと正しい医療行為を行えなくなってしまいます。
引用:日本医学英語教育学会
3級の応用級を持っているだけでも、周りと差をつけられますよ!
幼児教育・保育英語検定(幼保英検)
幼児教育・保育英語検定(幼保英検)は、一般社団法人幼児教育・保育英語検定協会が行う民間の認定試験です。
幼稚園や保育園での英語教育や、外国人保護者とのコミュニケーションのために必要な、実用的なテストとなっています。
幼稚園の教諭や保育士としてレベルアップを目指したい方は、受験しておくと自分のスキルになるので、給与アップにもつながるかもしれませんね。
英語を使って仕事をするための資格・試験 / ビジネス英語
メールでのやり取り、企画や営業、さまざまな対応や処理など、ネイティブの中で英語を使って働いていきたいと考えている方は、今から紹介する資格・検定を受けてみてはいかがでしょうか?
これらの資格があると即戦力となることが期待されるので、高い評価を受けますよ!
日商ビジネス英語検定
企画書や報告書、電子メールの作成など、ビジネスで英語を使いたい、また使えることをアピールしたいという方にオススメなのが日商ビジネス英語検定です。
日商(商工会議所)が運営する検定試験で、海外との取引で必要となるライティングスキルについての問題が中心となっているので、TOEICや英検よりもより実践的な試験と言えます。
引用:日商ビジネス英語
1級ともなるとかなり専門的になり、契約書の作成、プレゼンテーションやネゴシエーションの方法なども出題されます。
Linguaskill Business(リンガスキル / 旧:BULATS)
Linguaskill Businessは、公益財団法人「日本英語検定協会」とケンブリッジ大学英語検定機構が開発・運営を行っているオンライン英語テストのことです。
業務内容の説明や会社案内だけでなく、営業活動・顧客への提案・問合せ・クレーム対応などのビジネスにおいて実践的なコミュニケーション能力を検定します。
日本での認知度はまだ低いですが、国際的な大企業(三井物産、三菱商事等)では導入を初めています。
TOEICで総合的な英語力、Linguaskill Businessでビジネス英語のスキルをアピールすると良いでしょう。
GCAS(ジーキャス)
1つ上のLinguaskill Businessと同様にビジネス英語のスキルをアピールする資格です。
GCASの特徴は、面接官との対面型スピーキングテストということ。
英語スピーキング力(English Language Skills [ELS])とビジネススキル(Business Performance Skills [BPS])が求められます。
つまり、「使用語彙の幅」「正確さ」「流暢さ」「やりとり」「一貫性」の観点から、スピーキング能力を、英語での「発表力」「分析力」「交渉力」での観点からビジネススキルを測定し、総合的な英語力を判定するのです。
GCASのスコアは、CEFR(セファール)で表されます。
「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」のこと。外国語の国際的な指標となっている。
引用:GCAS
スコアレポートでは、英語スピーキング力とビジネススキルの項目ごとにレベルが記載されているので、自分に必要な勉強が分かりますよ!
TEP TEST
TEP TESTは「テクニカルライティング英語検定試験」 (The Technical English Proficiency Test)のことで、日本人がビジネスで英語を使う時の実務でのコミュニケーション能力を測定するための試験です。
すべて記述式のため、E-mail や論文、スペック、提案書、契約書などに自分の意見を入れながら、さらに論理的で簡潔・明瞭な英語を使えるかどうかが分かります。
1級~4級まであり、特に1・2級の取得者は産業翻訳者として就職も可能です。
英語を使って仕事をするための資格・試験 / 観光
国際化社会の現代、観光業で英語を使える方は常に欲しい状態にあると言えます。
ちょっとした時に英会話がスムーズにできると、仕事だけでなく、海外旅行も今まで以上に楽しめますよ!
英語応対能力検定
旺文社、CASIO、毎日新聞社が共同で運営しているのが、英語応対能力検定です。
訪日外国人が増えている現在、特に接客業では英語での応対が求められます。接客の場面では、単語力や長文読解という力ではなく、聞く力と話す力が求められます。
英語応対能力検定では、訪日外国人からの質問を簡単なフレーズで表現する英語力が身についているか、相手の状況や意図を理解し、適切な英語を使って必要な案内やサービスができるかなどが評価されます。
英語応対能力検定は、一般試験と業務別試験に分かれています。
一般試験は街中で話しかけられた時に応対できるか、業務別試験は「販売」「宿泊」「飲食」「鉄道」「タクシー」のそれぞれの場面で必要な英語応対力をテストします。
合格・不合格という結果ではなく、「知識」「理解」「応答」の3つの観点から習熟度をA~Dで評価されます。
自分自身のスキルアップはもちろん、英会話力の向上にもつながりますね!
観光英語検定
こちらも、訪日外国人が増えてきていることで、注目が集まっている検定です。
観光英語検定とは観光分野に特化した英語力をはかる試験なので、TOEICや英検とは違い、旅行や観光時のさまざまな場面での専門的な用語や言い回しなどが含まれた英語の問題が出題されます。
1級~3級までありますが、観光業界に就職を考えている場合は、2級を取得しておくと有利になります。
引用:観光英語検定
観光英語検定1級は英検の準1級・1級レベル、観光英語検定2級は英検2級レベル、観光英語検定3級は英検3級レベルとなっていますが、地理や歴史についても学んでおく必要があります。
みんなの外国語検定 / インバウンド接客外国語検定
この2つは一般財団法人みんなの外国語検定協会が主催している検定です。
合格すると『Ask me』という文字が入ったバッジが送られてきます。
オンラインで受験でき、金額も3,300円、受験時間30分と手軽な検定となってます。
訪日外国人に「何かあったら質問してね」というアピールができる検定という感じでしょうか。
英語を使って仕事をするための資格・試験 / グローバル
日本国内で働くのではなく、世界を相手に勝負したい!
そう考えている方は、国際的に知名度があり、評価も高い資格・試験に挑戦しましょう。
かなり難しいレベルですが、合格することができれば、世界に羽ばたくことができますね!
国際連合公用語英語検定試験
国際連合公用語英語検定試験は、公益財団法人 日本国際連合協会が主催する真に役立つグローバル・コミュニケーション能力を育成するための試験です。
「世界平和」「世界政治・経済」「国際時事問題」などが試験問題として取り上げられ、今現実に課題となっている時事問題について、自分の考えや解決策を伝える能力も重視されます。
プロフェッショナルレベルの特A級・A級、スキルアップレベルのB級・C級・D級・E級の6ランクにレベル分けされます。
A級以上では、国際会議などにおいて、自分の意見を自由に伝えることができるレベルとされています。
引用:国連英検
国際公務員に挑戦したい方は、国連英検の特A級を合格しておきたいところです。
多くの大学で推薦入試・編入試験の評価資格として認められていますので、英語に自信がある方、英検1級やTOEIC満点を取っている方はぜひ挑戦してみて下さい!
BATIC(国際会計検定)
BATICは東京商工会議所が主催する「Bookkeeping and Accounting Test for International Communication」の略です。
国際会計基準(IFRS)による会計スキルとビジネスに必要な英語の2つの能力を測る検定試験で、試験は英語で行われます。
国内競争力の強化のため、IFRSを適用する企業の数が増えていることから、BATICを受験するメリットは大きくなっています。
海外に事業所を持つ企業、外資系企業のほか、海外からの資金調達や国際的なM&Aを行う企業への就職や転職を考えている方はもっておくと有効です。
引用:東京商工会議所
BATICで700点以上のスコアを持っていれば、国際的な会計基準について知識を持っており、ビジネスの現場で不自由しないだけの英語力を持っていることが証明される、ということです。
たとえ、未経験者であってもBATICの高得点は、就職や転職でも採用してもらえる可能性が高まります。
CBS(国際秘書)検定試験
CBS検定は、一般社団法人日本秘書協会が主催した民間資格で、日本語・英語の両言語を使用しグローバルに秘書業務をこなせる人材の育成を目的としています。
英語力としてはTOEIC500点程度と言われているので、それほど高くありませんが、秘書業務を英語で行えるという実務の能力は必要です。
誰でも受けることができるプライマリー試験と、プライマリー試験合格者のみ受験できるファイナル試験があります。
プライマリー試験では、ビジネス実務とビジネス英語の2科目、ファイナル試験では、オフィス業務管理(Office Administration)と経営管理(Management Administration)、秘書実務(In-Basket Secretarial Practice)、英語による個人面接(Personal Interview)の4科目の受験となります。
CAP(米国上級秘書資格)
CAPはアメリカのIAAP(International Association of Administrative Professionals)が実施する国際資格で、Certified Administrative Professionalの略です。
ビジネスの場で高度な英語力を持つだけでなく、マネジメント・ビジネスコミュニケーション・会計・IT・情報セキュリティといったビジネススキルも必要です。
CAPに合格すると
- ネイティブレベルのビジネス英語力
- Management, IT, 会計など、広範囲に渡る専門知識
- 世界に通用する資格(特に外資系や外国人上司の場合)
- 実務実績
をアピールすることができるので、TOEICなどの英語力以外のスキルアップを望んでいる方には最適な資格です。
貿易実務検定
貿易実務検定は英語の資格というよりも、貿易に関する知識や能力がどのくらい身に付いているのかを測る検定です。
ただし、貿易には英語力も必要であり、実際、貿易実務検定には英文解釈などの問題も出題されます。
引用:貿易実務検定協会
会社で実務をこなしながら検定を受けることで、就職・転職や昇進に有利に働きます。
年齢を問わず受験でき、世間的な評価も高い検定ですよ!
子どもの教育のための資格・試験
最後に、子どもの英語教育のための資格・試験です。
将来的なことよりも、身近な目標を与えることで、英語を楽しく学んでいってもらいたいという資格ばかりです。
無理なく英語の勉強が続けられるように、資格・試験をうまく活用できるといいですね。
英検Jr.(旧・児童英検)
英検Jr.は公益財団法人日本英語検定協会が主催する小学生向け、リスニングのみの検定試験です。
検定試験とは言え、子どもたちが英語に親しむこと、外国の文化に興味を持つことを目的としている「育成型ゲーム感覚」のリスニングテストとなっています。
英検Jr.には3つのグレードがあり、低学年対象の「BRONZE」、中学年程度またはBRONZEでの正解率80%以上の児童が対象の「SILVER」、高学年程度またはSILVERでの正解率80%以上の児童が対象の「GOLD」となっています。
合否判定はなく、正解率の試験結果となっています。
TOEFL Primary / TOEFL Junior
TOEFL Primary / TOEFL Juniorは、英語運用能力を世界基準で測定する学生向けのテストです。
TOEFL Primaryは小中学生向けの総合的な英語力のテスト、TOEFL Juniorは中高生向けに「読む」「聞く」の2技能を測定するテストとなっています。
2018年には、それぞれ「話す」能力を測るテストTOEFL Primary SpeakingとTOEFL Junior Speakingが導入されました。
テスト結果は、スコアと一緒にCEFR、また「英文を読む力」の基準となっているLexile指数が記載されています。
Speakingテストを導入したことで、将来的にTOEFL iBTに挑戦しやすくなるというメリットがあります。
子どものうちからテストに慣れておくと、自然に目標ができて楽しく英語学習に取り組めるかもしれませんね!
JET (ジュニア・イングリッシュ・テスト)
JETはアメリカIMET(Institute for Measurement in Education and training)が開発したテストで、英検Jr.より英会話中心となっています。
1~10級までの10グレードに分かれており、マークシートでの解答が可能であれば、幼稚園や保育園に通う園児でも受験できます。
引用:DWEファン
文法や表現を目安にした場合、JET5~6級は英検5級レベルとなっています。
子どもたちは目標がある方が頑張っていけるので、まずはJETから始めて、年齢があがるにつれて、英検やTOEICに挑戦していくことができればいいですね!
英語の資格一覧!のまとめ
40種類の資格・試験について、簡単に解説してきました。
この資格を取るために学習してみよう!と思えるような資格・試験が見つかったでしょうか?
何かを勉強しようと思った時には、やはり目標がある方がモチベーションが維持しやすいはず。
この勉強してみたい!という軽い気持ちからでも、ぜひ新しい資格・試験に挑戦してみて下さい!