- 英検3級からライティングがあるけれど、どんな問題がでるの?
- ライティングの採点基準って何?
- これで合格できる!という解答のコツが知りたい。
日本人におなじみの英語の試験と言ったらやっぱり英検。
英検3級は中学卒業程度がレベルの目安なので、英語初心者が最初に目標とするにはピッタリの資格です。
でも、今の英検では3級からライティング問題があります!
英検3級のライティングは今の大人が子どもの頃にはなかったので、自分が受けるのでも子どもに受けさせるのでも、対策にはとまどってしまいますよね。
そこで今回の記事では、主に英検公式ホームページの最新情報をもとに出題や採点のポイントとコツをまとめました♪
合格を目指して、ぜひご一読いただければと思います。
Contents
英検3級から始まるライティング!出題の傾向は?
まずは、出題のポイントを見ていきましょう。
英検3級一次試験の構成
英検3級の一次試験は、筆記50分、リスニング25分で構成されています。
測定技能 | 形式・課題 | 問題数 |
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
15 |
会話文の文 空所補充 |
5 | |
長文の内容 一致選択 |
10 | |
ライティング | 英作文 | 1 |
リスニング | 会話の応答文 選択 |
10 |
会話の内容 一致選択 |
10 | |
文の内容 一致選択 |
10 |
引用(改変):英検HP「3級の試験内容」
ライティングの出題は1問で、76点満点中の16点分です。
素点としては問題全体の中で占める割合は大きくありません。
残念ながらそうはいかないんです。
ライティングは英語4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)のひとつなので、2016年度から導入された新しい合格基準である英検CSEスコアでは、他の技能と同じだけの得点配分(550点)があるんですよ。
つまり、確実に合格するためには、ライティングでも6割近く点数を取りたいところです。
英検CSEスコアについては、こちらの記事で詳しく紹介していますのでご参照くださいね。
英検3級におけるライティングの出題内容は?
それでは、英検3級のライティングには、どんな問題が出るか見ていきましょう。
ライティングに関しては、今のところ共通して下記の導入文で始まります。
- あなたは、外国人の友達から以下のQUESTIONをされました。
- QUESTIONについて、あなたの考えとその理由を2つ英文で書きなさい。
- 語数の目安は25~35語です。
- 解答は、解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
- 解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。
実際に、最近1年間に出題された問題はこんな感じです。
<2020年度 第1回>
Do you want to study abroad in the future?
(あなたは将来、外国で勉強したいですか?)
<2019年度 第3回>
Do you like cooking for your family?
(あなたは家族のために料理をすることが好きですか?)
<2019年度 第2回>
Which do you eat more often, rice or bread?
(あなたはご飯とパンのどちらをよく食べますか?)
英検3級の難易度は、中学卒業程度をレベルの目安としています。
では、上記の問題は本当にそのレベルに当てはまっているでしょうか?
- want to~ →不定詞
- like ~ing →動名詞
- which ~more ~ →比較級
確かに、どれも中学校で習う文法構造ですね!
ということは、英検3級を受験するにあたっては、まずは中学校で習う文法構造をしっかり押さえておきたいところですね。
また、英検公式ホームページでは、出題の題材として以下を挙げています。
家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史など
引用:英検公式ホームページ
過去問もちゃんとこれに当てはまっていますね。
ですので、これらの内容については、英単語と自分の意見・それに関連する英単語を覚えておくといいでしょう♪
例えば上記の題材の中ではちょっと難しい”introduce”(紹介する)という単語。意味が分からないと、「何を聞かれているんだかわからなくなって答えられない!」となってしまいます。
1問しか出ないからこそ、そうならないように上記の単語を押さえておくことは必須です。
英検3級から始まるライティング!採点のポイントは?
英検3級のライティング、採点のポイントを見ていきましょう♪
英検の公式情報によると、ライティングは4つの観点について0~5点の16点満点で採点されるそうです。
- 内容:課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
- 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
- 語彙:内容にふさわしい語彙(ごい)を正しく使えているか
- 文法:文法的に正しい英文が書けているか
2020年度第一回試験の解答例をもとにご説明しますね!
<QUESTION> Do you want to study abroad in the future?
(あなたは将来、外国で勉強したいですか?)
Yes, I want to study in Australia in the future.
First, I want to go to school there and make new friends.
Also, I’m very interested in the animals and beautiful nature there.
(はい、私は将来オーストラリアで勉強したいです。まず、私はそこで学校に通って新しい友達を作りたいです。また、私はそこの動物と美しい自然にとても興味があります。)
公式サイトの解説と照らし合わせて、採点のポイントを考えてみましょう。
- 内容:課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
- 自分の考えと理由2つを明確にする
→まず質問に対して「Yes.」と明確な考えを示していますね。その後、First~とAlso~で理由をそれぞれ1文を使って述べています。 - 理由には説明を加えて説得力があるものにする(「楽しいから」「好きだから」だけはNG)
→「学校に通って友達を作る」「動植物に興味がある」というのが「オーストラリアで勉強したい」理由として説得力がありますね。 - 考えは1つに絞って、逆の考えを支持する理由は書かない
→ここで最後に「でもやっぱりずっと日本にいたい」というような、最初の考えと逆のことは書かないようにしましょう。
- 自分の考えと理由2つを明確にする
- 構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
- 接続詞などを使い、英文全体の構成を分かりやすくする
→日本語の作文と同じですね。考え・理由1・理由2の3文でシンプルに構成されています。
さらに、First,Alsoの接続詞でわかりやすくなっています。 - 関係のない情報を書かない。
→「友達を作りたい」のあとに、「でも私は運動が苦手だから体育が心配です」など、QUESTIONと関係のない方向に話を膨らませてるのはNGです。
- 接続詞などを使い、英文全体の構成を分かりやすくする
- 語彙:内容にふさわしい語彙(ごい)を正しく使えているか
- 正しい綴りや意味で使われているかを意識する
→つまり、スペルミスや語彙を間違えると減点されるということですね。
過去形や複数形のsなどにも気を配りましょう。 - 英語以外の言葉を使う場合は、その言語を知らない人でも理解できるよう説明を加える
→例えば「Hinamatsuri」という単語を使いたい場合は、「Japanese Girls Festival」のように、補足説明が必要だということです。ちょっとハードルが高いので、無理に使わないようにしたほうがいいでしょう。
- 正しい綴りや意味で使われているかを意識する
- 文法:文法的に正しい英文が書けているか
構文から時制まで、中学校で習う内容はマスターしておきましょう。
英検3級から始まるライティング!得点を伸ばすコツは?
採点のポイントがわかったところで、次は得点を伸ばすコツをマスターしましょう。
コツは次の4つだけです。
- 自分の考え+理由1+理由2の3文で固定しよう
→構成を決めてしまえば、余計な記述をしてしまう心配がありません♪ - 自分の考えは、問題文の表現を使おう
→上に紹介した過去問も「Do you want to study~」という問いに「I want to study~」と解答しています。
問題文を真似れば、内容が外れることも、文法を間違えることもなく安心ですね。 - 1つ目の理由は「First」もしくは「Because」、2つ目は「Also」もしくは「Second」に決めよう
→公式の過去問や問題集を見ると、理由を述べるのにさまざまな表現が使われています。
しかし、高得点を狙うためには、練習の段階からいつも同じ表現を使いましょう。 - 前置詞(in, withなど)を活用して語数を稼ごう
→解答には、25~35語必要です。
3文で書くなら1文10語くらいですね。
“at school”や”with my friend”のように前置詞を用いることで、場面説明も詳しくなるし、簡単に語数がアップできますよ。
まずは「型」をマスターして、繰り返し練習しましょう。
英検3級から始まるライティング!傾向と対策のまとめ
英検3級から始まるドキドキのライティングについて、出題の傾向と解答の対策を詳しくお伝えしました。
- 出題形式は毎回同じで、1問。
- 中学校で習う英文法、構文はマスターする。
- 取り扱う題材に挙げられている単語と関連する単語を暗記する。
- 解答は「型」に忠実に、練習あるのみ。
ここさえ押さえられば、きっとライティングで高得点を狙えるはずです。
読者様のご健闘をお祈りしています♪
英検3級のライティングは他の級とどこが違うの?と気になる方はこちらの記事をご覧ください♪
過去問での勉強は必須です!こちらを読み、ご自分にピッタリの問題集をみつけてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あれっ!16点分だけだったら、最悪ライティングの得点は捨てても大丈夫!?