【英検対策】おすすめ過去問はどれ?過去問6冊を徹底比較!

 

  • 英検の過去問ってどれでも一緒じゃないの?
  • 過去問問題集に違いはあるの?
  • 英検の過去問って英検対策に必要なの?

 

英検の受験を決めたら、そわそわしますよね・・・!

 

立ち寄った本屋さんでも、英検コーナーに行って、過去問問題集を手にしたりするのではないでしょうか?

 

 

過去問題集はどれも一緒かと思われがちですが、実は出版社によってさまざまな違いがあります。

ここでは

  • 過去問題集の特徴
  • リーディング問題の解説の特徴
  • 二次試験(スピーキング)問題の解説

の違いについてお話していきます。

 

英検の過去問題集の以下の6種類を順番に紹介しますね!

  1. 英検公式サイト
  2. 旺文社
  3. 成美堂出版
  4. Gakken
  5. 河合出版
  6. 教学社

 

これから、英検過去問に挑戦する方は、この徹底解説、ぜひ参考にしてください!

 

【英検対策】過去問の特徴とポイント

英検対策のひとつとして、出題傾向を知ることはとても大切!

 

そのためには過去問を解くことは、重要な英語学習になります。

 

そして、実際の英検の試験の流れや、時間配分に慣れるためにも、過去問はなくてはならない存在です。

 

えみ
過去問は、公式サイトも含めて6社が出版しています。

 

英検公式サイト 過去問のページ

引用:英検公式サイト

 

過去3回分の問題が英検公式サイト上で常時公開されています。

 

一番の魅力はやはり無料!ということ。

リスニングの音声ダウンロード可能、問題もPDFでダウンロードできます

自宅でプリントアウトをすれば、英検の試験問題そのままを体験できます。

 

問題用紙は表紙から最後部のメモ欄まで、試験当日配布される実物と全く同じです。

 

しかし残念なことは、答えは番号のみで、回答の解説がないことです。

 

旺文社『英検過去6回全問題集』


英検問題集といえば旺文社、といわれるほど、英検の出版物も売上数ナンバーワンの出版社です。

過去6回分の試験掲載

リスニング・面接問題などの音声は、専用アプリや旺文社ホームページからのダウンロード(期間限定)して聞くことができます。

また、別売りでCDを購入することも出来ますので、ダウンロード期間が切れても安心です。

 

Web特典「自動採点サービス」も受けることができる上、オリジナルの「面接シミュレーション」動画で二次試験対策もできます。

 

成美堂出版『英検過去6回問題集』


過去問6回分掲載CD付きです。

 

過去6回分の問題を収録。CD2枚にリスニング問題をすべて収録。ただしホームページからのダウンロードサービスはありません

 

巻頭約20ページ分は、出題されやすい重要な表現、イディオムがまとめて掲載されています。

答えを隠せる赤シート付き。これは、解答解説が赤黒の二色で印刷されており、解説を読む際、赤シートを利用することで、さらなる学習効果が期待できる一冊です。

 

Gakken『英検過去問題集』


過去問5回分+合格チェックテスト(Gakkenオリジナル模擬問題) CD付き

CDの内容はアプリでも対応しています。

過去問を解くだけでは見えない,自分の実力がわかる模擬試験「合格力チェックテスト」が1回分ついています。

自分の弱点を知ることで、効率よく英検の勉強を進めることができますね。

 

河合出版『英検過去問レビュー』


大学受験で有名な河合出版の黒本シリーズです。タイトルも「過去問レビュー」で同じですね。

過去問6回分+CD付きです。アプリや、パソコンからのダウンロードサービスはありません

この河合出版の過去問は、すべて実際の問題冊子の縮小版になっているということが、他にない特徴です。

文字は若干小さいですが、本番と完全に同じレイアウトなので、まるで模擬試験体験版のようです。

 

教学社『英検過去問集』

 


大学受験で有名な教学社の赤本シリーズで、過去問コーナーでもひときわ目立っています。

 

他社と比べるボリュームのある、過去問9回分

リスニング・面接(スピーキングテスト)の 音声はダウンロードして聞くことができます(発売日より1年間の期間限定配信)。

CD はありません

 

えみ
過去問を購入するときは、CD、またはサイトからのダウンロード、どちらのタイプが扱いやすいかが、選ぶポイントになりますね!

 

【英検対策】過去問の解説の違い

 

英検過去問は、もちろん問題は同じですが、出版社によって日本語訳や解説の方法にそれぞれ特徴があります

 

英検のために勉強するには、どこをどう間違えたのか、どう理解していくか、がポイントとなりますよね

 

(3) The salesman decided to increase the (               ) of his visits to his main clients.  In the past, he only visited them once a month, but now he goes every week.    pronunciation      invention    frequently    rehearsal

引用:英検公式サイト過去問2019年度第1回

 

この問題は、2019年第1回の英検2級の問題です。

 

えみ
答えは  です。出版社によって解説方法が違うので、その違いを見ていきましょう!

 

英検公式サイト 過去問のページ

英検公式には解説はありません。正解番号のみの掲載となります。

 

旺文社『英検過去6回全問集』

そのセールスマンは、彼の重要な取引先を訪問する頻度を増やすことにした。かつては月に一度、重要な取引先を訪問するだけだったが、今は毎週行くようにしている。
解説
第2文の内容から、彼が重要な取引先を訪問する frequency 「頻度」を増やしたことがわかる。pronunciation「発音」,  invention 「発明」,  rehearsal「リハーサル」

引用:旺文社『英検2級過去6回全問集』

他4社とくらべ、日本語の感覚により近い訳になっていることが特徴です。

解説は、重要なポイントだけに押さえ、余計な言葉を使っていません。

また、選択肢となっている単語すべてには、英単語と意味を併せて載せてあるので、分かりやすいですね。

 

成美堂出版『英検過去6回問題集』

そのセールスマンは主要な得意先へ訪問回数を増やすことを決めた。以前は、彼は月に一度しか訪問しなかったが、今は毎週行っている。
解説
第2文でonce a month「月に一度」, every week「毎週」と頻度について述べているので,3のfrequency「頻度,回数」が正解。pronunciation「発音」, invention「発明(品)」,  rehearsal「リハーサル, 練習」。

引用:成美堂出版『英検2級過去6回問題集』

二つの文章に含まれる注目するべきワードを、once a month , every week と英単語で示してくれてあります。

また、正解を赤シートで隠せるようになっており、解説を読みながら英単語の勉強にもなるように工夫されています。

 

Gakken『英検過去問題集』

そのセールスマンは、彼の主な顧客への訪問の頻度を増やすことにした。以前は月に1度しか訪問しなかったが、今では毎週行っている。
解説
選択肢は「発音」「発明」「頻度」「リハーサル, 試演」。「月1回」を「毎週」に変えたというのは frequency 「頻度」を増やしたということなので、正解は3。
WORD&PHRASES

□ client — 顧客

引用:Gakken『英検2級過去問題集』

他4社にはない、WORD&PHRASES がついています。

全ての問題にあるわけではありませんが、その級において、よく出る単語がピックアップされています。

解説は、問題本文と併せて読まないといけませんが、答え合わせの時は必ず問題文をふりかえるので、理解度が深まりそうです。

 

河合出版『英検過去問レビュー』

そのセールスマンは、自分の主要顧客を訪問する頻度を上げることにした。過去には、彼は月に1度しか彼らを訪問しなかったが、現在は毎週行っている。
解説
そのセールスマンは、月に1度だった訪問回数を, 週1度に増やしました。つまり訪問の「頻度」を高めたわけですよね。よって, 3  frequency 「頻度」を選択します。 1  pronunciation「発音」 2 invention「発明」 4 rehearsal 「リハーサル」

引用:河合出版『英検2級過去問レビュー』

他4社にはない、唯一「語り口調」の解説です。

英単語とその意味も並列していて、分かりやすいです。

また、正解が赤文字になっていますので、赤下敷などで隠せる効果もありそうです。

 

教学社『英検過去問集』

そのセールスマンは、自身の主要取引先への訪問回数を増やすことに決めた。以前は、彼は月に1度しか訪問しなかったが、今では毎週行っている。
解説
単語力(名詞)を問う問題。空所は  increase「~を増やす」の目的語になっていて、2文目で「以前は月1回の訪問だったのが今では毎週行っている」と述べていることから, 3 frequency  「頻度,回数」が適当。 1pronunciation「発音」 2 invention「発明」 4 rehearsal 「予行演習, リハーサル」

引用:教学社『英検2級過去問集』

 

唯一「単語力(名詞)を問う問題」と、問題の形式を明記しています。

increase の目的語となる「名詞」を問う問題、というように、文法に基づいた解説です。

この問題だけでなく、全ての問題の解説において、文法的解説がしてあります。

 

Aちゃん
解説や訳も、出版社によってずいぶん違うんですね!

 

えみ
出版社それぞれ特徴がありますが、どれをとっても納得の解説ですよね。「これがわかりやすい!」と思った1冊がみつかるといいですね。

 

【英検対策】過去問の面接(スピーキング)の解説

英検S-CBT を受験する方は、スピーキング練習が必要です。

英検2次試験の面接と同じ内容になりますが、筆記試験の勉強と同時にスピーキングの練習もしなければなりません。

 

えみ
4技能全てを効率的に勉強したいですよね!

 

それでは、2019年度第一回英検2級2次試験の質問1を例に、面接(スピーキング)過去問の違いを、各出版社別にご紹介します。

引用:旺文社『英検2級過去6回全問集』

According to the passage, how do more parents keep their children safe?

質問1解答例

By purchasing goods that are designed to be safe for children.

(参考例:2019年度第一回2次試験A質問1)

 

英検公式サイト 過去問のページ

公式サイトの過去問のページには、過去の面接問題(スピーキング試験)はありません。

サンプル問題と解答例を見ることができますが、詳しい面接のポイントなどは、特に掲載されていません。

しかし、英検バーチャル二次試験を動画で見ることが出来るので、当日の流れなどは参考になると思います。

引用:英検公式サイト

 

旺文社『英検過去6回全問題集』

本誌の巻頭カラーページに過去の面接用カードがフルカラーで掲載されています。

フルカラーの面接カードの過去問は、旺文社だけです。

切り取って使えるので、2次試験の自宅練習に最適です。

質問1の解説
第4文に、More parents purchase・・・(略)とあり、そのような商品を購入することで子供の安全を確保する親が増えていることがわかる。(略)such goods をその説明部分と入れ替えて、by purchasing で始めて答えるとよい。

解説は一文が長く、じっくり読み込む必要がありますが、どのように解釈していけばよいかを、説明してくれています。

 

成美堂出版『英検過去6回問題集』

面接についての、詳しい説明などは省かれており、問題、解答、訳のシンプルな解説です。

質問1の解説
第4文に関する質問。方法を問われているので,  by doing (動名詞)の形を用いる。まず、By purchasing such goods. と考え、第3文から such goods を具体的にgoods that are designed to be safe for children と表す。

解説を短く感じますが、問題を理論的に説明しているため、対策を自分で立てれる方には適しています。

 

Gakken『英検過去問題集』

この過去問題集には、3技能(リスニング、ライティングリーディング)に特化しており、残念ながらスピーキングは過去問も掲載されておりません。

Gakkenシリーズでスピーキング対策をしたい場合はこちらの問題集に予想問題が掲載されています。


河合出版『英検過去問レビュー』

音読する際の注意、また試験の流れ、各設問についての解答のポイントが丁寧に解説されています。

質問1の解説
(略)質問では、how「どのようにして」と尋ねられているので、文中のand by doing so 「そうすることによって」の前の部分が解答に当たる箇所です。(略)この表現に置き換えて、答えの箇所を読み上げましょう。

このように一問ずつ、具体的、かつ的確な解答方法がしめされており、とても理解しやすいです。

 

教学社『英検過去問集』

他の出版社にはない、面接の問題文中に使われている語句や構文のチェック欄付きです。

また、問題一問ずつに丁寧な解説がついています。

質問1の解説
(略)They (=more parents) keep their children safe・・・と主文を含めて答えてもよい。この際、主語はMore parents ではなく、They で答えるようにしたい。

解答の他のパターンも紹介してあり、主語の使い方や、言い回しの参考例なども挙げてくれてあり、自分が答えやすい練習が出来ます。

また、巻頭に8ページに及ぶ、どこの出版社よりも詳しい面接の様子が図説で解説されています

 

えみ
解答例はどれも同じですが、解説の仕方が違うので、自分にとってわかりやすいもので勉強したいですね

 

「答え方はこれ」と言い切ってくれる解説が好きな方もいれば、「こんな言い方でもOK」と答え方に幅をもたせてくれる解説が好きな方、好みはひとそれぞれです。

 

あなたにとって「わかりやすい」「合格できる」過去問をみつけてくださいね。

 

【英検対策】過去問6冊徹底比較!まとめ

 

英検過去問題6社、それぞれの特徴をお伝えしてきました。

 

英検、英検CBT、英検S-CBT と受験スタイルは増えましたが、過去問を使用して問題傾向を知ることは、大切な対策です。

 

Aちゃん
過去問を解くことで、理解が深まり、より効果的な英語学習ができるんですね!

 

えみ
何冊か組み合わせながら、取り組んでみてもいいですね!

 

過去問一覧表 価格 CD アプリ又は

ダウンロード

面接過去問 特徴
英検公式サイト 無料 × × 解説なし
旺文社 1,760 × CD別売り・Web特典有
成美堂出版 1,870 × 赤シート付
Gakken 1,815 × 5回+予想問題
河合出版 1,760 × 解説が口語調
教学社 1,815 × 過去問9回

 

過去問題は、英検合格のためには重要な対策の1つです。

 

どの過去問問題集でも、その級やレベルにあった内容の解説がされているので、「よくわかる!」「理解できた!」と思える納得の問題集を繰り返すことが重要です。

 

えみ
あなたにとって、ぴったりの過去問が見つかりますように!

 

英検合格のためのネット教材【旺文社 英検ネットドリル】では過去問も単語も英検対策がバッチリです。

「でる順パス単」「過去6回全問題集及びCD」に加えて、「予想問題ドリル 新試験対応版」が収録されていて、受験する級を選んで勉強することができますよ!

 

過去問以外の参考書などはこちらで詳しく紹介しています。

是非参考にしてくださいね!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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