- 英検のライティングってどんな試験?
- 英文を書くことがほとんどないから書ける自信がないんだけど・・・
- ライティングが0点だったらどうなる?
私自身、娘が初めて英検を受験するという時に知った『ライティング』
最初は「ライティング?あんまり覚えてないけど、そんなテストも受けてたんだ~」と都合よく解釈していたのですが(笑)、どうやら私が学生時代の頃にはライティング試験はなかったようです。
ライティング試験が開始されたのは、2016年。
日本のグローバル化に伴い、読む・聞くだけでなく、書く・話すスキルの重要性が高まり、大学入試へ英検のような外部の試験が導入されることから、今の4技能のテストとなりました。
テストが充実するのは良いことです。
でも
『ライティング』に慣れてない、そんなことありませんか?
ここが大問題です。
ライティングのテストがあるのは、英検3級以上。
級が上がると問題はどんどん難しく専門的になっていくライティング、採点で0(ゼロ)点というのはあり得ることなのでしょうか?
そして・・・0点を取ってしまったら、合格はできないのでしょうか?
まず0点を取るとどうなるのか?そしてライティングの対策までお伝えしていきますね!
Contents
英検のライティング0点を取ると不合格になる!!

大変言いにくいことですが、ライティングが0点だった場合、あなたの元には不合格通知が来ることになります。
英検は、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能それぞれにスコアが判定されます。
それが国際標準規格CEFRにも対応している英検CSEスコア。
CSEスコアについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んで下さいね!
4技能の合計で合格・不合格が判定されるのですが・・・ライティングスコアが0の場合、必然的に合格点に満たない計算となります。
どういうことかと言うと

このように英検は4技能それぞれ同じ配点になっており、リーディング&リスニング&ライティングは3技能合わせて得点が算出されます。
でも3技能合わせた合格点を見てください。
いくらライティング以外の2技能が満点であっても、合格点には届かないのです。
英検S-CBTや英検CBTといった1日で4技能受験する場合もスコアの算出方法は同じなので、リーディング・リスニング・ライティングで合格点に満たない場合は、不合格判定です。
ただ、英検S-CBTと英検CBTの場合、ライティングのスコアが0点でも、CSEスコアは記録されます。
大学入試や昇進などでCSEスコアが必要な場合は利用できますよ!
英検「ライティングが0点」はあり得るの!?

では、ライティングでどういう解答をしてしまった時に0点になるのでしょう?
語数の問題?文法?スペルミス?
してはいけないことが分かっていれば、0点を避けることができますよね!
解答できてない(白紙)状態
当然と言えば当然ですが、解答していない場合は0点となります。
英検の場合、ライティングの問題は1問だけですし、解答する場所を間違えるということは、ほぼあり得ないでしょう。
でも、他の問題に集中しすぎて時間がなくなってしまうことはあります。
解答用紙は埋めるのが基本。
リスニングやリーディングの問題は1問解答しなくても(他が合っていれば)大丈夫ですが、ライティングは1問のみ。
ライティングまでに時間切れになってしまうことのないよう、配分を考えて試験に臨みましょう。
解答が質問の内容と合っていない
ライティングが0点になる可能性として一番高いのは、この「解答が質問の内容と合っていない」というもの。
英検公式ホームページにも
と書いてあります。
英検3級のライティング0点例

引用:英検公式ホームページ
「あなたが一番好きな季節はどれですか?」
という質問に対して
「私は友人と映画を見ることが好きです。~~」
と解答しています。
いくら良い文章であっても、質問に答えていなければ0点です。
ライティングの採点基準は級によって少しずつ違っていますが、どの級にも共通しているのは
- QUESTIONに合った解答
- 語彙数
- スペルミス
- 英作文の中に矛盾がある
この4点です。
1つ目の「QUESTIONに合った解答」以外は減点対象とホームページにも書かれているので、語彙数やスペルの問題だけで0点となることはないと思います。
とにかく、まずは質問をきちんと読んで、それに合わせた解答をしましょう。
3級・準2級・2級のライティングの採点基準についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
気になる方は読んでみて下さいね!
Whatから始まっているのにHowの質問だと思ってしまったり・・・。 最初に問題に目を通す時は、集中して読むようにしましょう!
英検のライティング0点を避けるためにできること

ライティングで0点を取ってしまう=合格できない
このことが分かって頂けたら、次にするべきことは当然0点を取らないこと!!
ライティングが苦手な方でも0点を取らないようにするためには、まず、英検のライティングの型を覚えましょう。
さきほど紹介した採点基準の記事に過去3回分の過去問も掲載していますが
- 3級はあなた自身のこと(好みや将来のことなど)
- 準2級はあなたの考え
- 2級は社会的な問題についてのあなたの考え
が質問されます。
英検3級
3級では「あなたは~~が好きですか?」「あなたは~~ですか?」という質問に答えます。
まずはあなたの考えを答えましょう。
この1文目は質問の文章を引用する形でも大丈夫です。
例えば
Do you like cooking for your family?
という問題であれば、
Yes, I like cooking for my family.
という文章から始めればOK!
そして、続きには理由を2つ書かなければいけないので
- First, ~~. Second, ~~
- Because ~~. Also, ~~
という定型文を利用して理由を書きましょう!
英検準2級
準2級のライティングでよく出題されるのがDo you think~~?というもの。
受験級が上位になるごとに語彙数が増えていくので、準2級では自分の考えと理由、その具体例なども必要になってきます。
ここでも重要なのはライティングの型。
たとえば
Do you think it is important for people to ear breakfast every day
という問題が出題されたら
I think it is important for people to eat breakfast every day.
とI thinkから書き始めましょう。
続く理由の書き方は3級と同じ、「First, ~~. Second, ~~ 」「Because ~~. Also, ~~」を使いましょう。
そしてそれぞれの理由のあとに具体例や自分の意見を補助する内容を書きましょう。
ここで使える表現は、中学校の文法で習ったようなイディオムです。
It is (important) for me to ~~. (私にとって~~することは重要です)
It is so (hard) that ~~. (~~するのは大変です)
また語彙数が足りないという時には
can = be able to
must = have to
といった同じ意味の表現を使うなど、ちょっとした工夫で乗り切りましょう!
英検2級
2級になると一般的、社会的な問題が出題されます。
例えば
Some people say that parents should limit the time children spend using the Internet. Do you agree with this opinion?
(両親が子供たちのインターネット利用時間を制限するべきだと言う人がいます。あなたはこの意見について賛成しますか?)
というような問題ですね。
2級の問題も準2級と同じく、I thinkからまずあなたの意見を書きましょう。
次に、これまでと同様2つの理由を述べます。
2級のライティングに必要な語彙数は80~100語なので、考え+理由①+理由②では、必要な語彙数を満たすことができません。
何を書けば良いかというと
- 一般的にこのように言われています 「Generally speaking~~」
- 例えば、こういうことがあります 「For example,~~」
- こういう点が良い(悪い)ところです 「It is good (bad) for people to ~~」
自分の意見とどんなことを書くかが決まったら、必要語数を満たすようにライティングを完成させましょう。
英検ライティングで0点取ったらどうなる!?合格できる!?まとめ
英検のライティングで0点
想像したくもない事態ですが、ライティングで0点を取ったら合格できないことが分かって頂けたと思います。
であれば出来ることは、しっかり対策しておくこと!
実はライティングは、試験の直前であっても対策すればスコアが伸びやすいと言われているんですよ!
英検の当日まであと数日・・・!?
直前でもできる3級と準2級のライティングの対策についてはこちら!
最後までお読みいただきありがとうございました♪
たとえば2級でリーディングとリスニングが満点の場合
750+750=1500
となりますが、合格点が1520点なので、20点足りずに不合格となってしまいます・・・。